やむやむもやむなし

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自然言語処理やエンジニアリングのメモ

ACL2018を地球で一番読んだ人間になりました

「ACL2018を地球で一番読んだ人間」の実績を解除しました。プラチナトロフィーです。
随分時間がかかってしまいましたがNLPの国際学会「ACL2018」の全論文427本(Short/Long/Student Research Workshop/System Demonstrations)を読んで日本語でまとめました。
(2019ではなく2018です)

github.com

ACL全まとめを始めたきっかけ

もともとACLの論文まとめを始めたのはACL2017の頃からでした。
会社に入ってから自然言語処理を勉強し始めたので、もっと広くNLPのことを理解したいなーと思っていた時期。
自然言語処理のトップカンファレンスなら、幅広い分野の最先端を知ることができるだろうと考えたのがまとめを始めたきっかけでした。
あと、英語論文を読んだ経験も圧倒的に乏しかったので英語の勉強も兼ねてという側面もあります。
(始める前は1本ちゃんと読み切るのに1週間とかかかってました...)

論文まとめについて

論文の日本語まとめはGithubのissueにまとめています。
論文はACL2017のOralと、ACL2018の全論文がまとめてあります。
各まとめには検索性確保のためラベルをつけています。

f:id:ymym3412:20190306023002p:plain

issueにつけたカテゴリのラベルは以下のページでの論文のカテゴリと対応させています。
一覧ページで気になるカテゴリを見つけてissueでラベル検索をすると、関連するカテゴリの論文を一覧することができます。
Best Paperなど一部カテゴリが分からないものはこちらで内容から推測してラベルを付与してます。

https://acl2018.org/programme/schedule/

f:id:ymym3412:20190306022915p:plain

新しく自然言語処理の研究を始める学生などが、分野の概観を掴む等に役立ててもらえれば幸いです。

ACL完全まとめの今後

ACLの論文の完全読破という取り組みは、ACL2019からはnlpaper.challengeという形で引き継がれていくことになります。
これまでは一人でもくもくと読んでいましたが、やはり気になったことを他の人ととっさにディスカッションできないというのはとても寂しいものがあったので、様々な人が集まってわいわいとやっていくのはとても楽しみです!

私一人でもACLを完全読破できたということは、「人間は一人でも国際学会を完全読破できる」という説を証明したことになるので、他の方もぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
cvpaper/nlpaper.challengeに続く国際学会完全読破チャレンジにご興味がある方がいれば、私(@ymym3412)@HirokatuKataokaさんにご相談ください。
xpaper.challengeとして様々な分野の知の融合を目指していきたいと思います!

最後に

ACL2018自体の総括的なまとめもどっかに入れたいけど、開催からかなり時間が経ってしまったのと結構大変な作業になりそうなのでもしかしたらやるくらいの確度で...。

ACLの論文の読み方みたいなところはさくっとまとめるかもしれません。